40歳でうつ病により退職したとき、私は再び働ける自信を失っていました。
4回目の休職。
約21か月の無職期間。
そして40代という年齢。
「もう一般雇用で働くのは難しいのではないか」
そんな不安から、私は障害者雇用を真剣に検討しました。
実際に精神障害者保健福祉手帳を取得し、障害者雇用向けの転職サービスにも登録しました。
しかし最終的に私が選んだのは一般雇用でした。
しかも病歴は隠さず、オープンにして就職活動を行いました。
この記事では、障害者雇用を検討した理由、迷ったこと、そして病歴をオープンにして一般雇用を選んだ理由を体験談としてお伝えします。
目次
退職直後は一般雇用で働く自信を失っていた

退職した当時の私は、一般雇用で働く未来を想像できませんでした。
40歳で退職した私は、
- うつ病の再発を繰り返していた
- 長期間の無職になる可能性があった
- 家族を養う責任があった
- 年齢的な不安があった
という状況でした。
過去に何度も休職を経験していたこともあり、
「また体調を崩したらどうしよう」
という気持ちが強くありました。
一般雇用で再就職しても、再発してしまえば同じことの繰り返しになるのではないか。
そう考えるようになり、障害者雇用を現実的な選択肢として考え始めました。
障害者雇用を検討した理由
私にとって障害者雇用は、「安心して働くための選択肢」でした。
2021年に精神障害者保健福祉手帳3級を取得しました。
その理由は、働き方の選択肢を増やしたかったからです。
当時の私は、
- 障害者雇用
- 就労移行支援
- 福祉サービス
について情報収集を始めていました。
障害者雇用の魅力に感じたのは、病気への理解があることです。
- 通院への配慮
- 業務内容の調整
- 体調悪化時の相談
- 残業への配慮
など、病気を前提に働ける安心感がありました。
再発への不安が強かった私にとって、この安心感は非常に大きなものでした。
障害者雇用に迷いを感じたこと
安心できる一方で、将来の働き方について迷いもありました。
私は18年間、生産技術の仕事をしてきました。
その経験を生かせる仕事を探していましたが、障害者雇用では希望する求人が多いとは感じませんでした。
また、家族を支える立場として収入面も気になりました。
もちろん企業によって異なりますが、
- 求人数
- 職種の幅
- 給与水準
については一般雇用のほうが選択肢が広いと感じました。
私は、
- 体調を優先するべきか
- キャリアを優先するべきか
- 長く働くにはどちらがよいのか
を何度も考えました。
すぐに答えは出ませんでした。
そのため就労移行支援に通いながら、自分に合う働き方を探していきました。
一人で働き方を決めることができなかった私は、就労移行支援に通いながら少しずつ自信を取り戻していきました。利用を決めた経緯については、こちらの記事で詳しく書いています。
👉 「【体験談】私が就労移行支援に通った理由|40代無職から社会復帰を目指したきっかけ」
一般雇用を選んだ理由

体調が安定し、自分の経験を生かしたいと思えるようになったことが大きな理由でした。
就労移行支援に通う中で、
- 毎日通所できるようになった
- 生活リズムが整った
- 体調が安定した
という変化がありました。
支援員からも、
「一般雇用も十分目指せる状態ではないか」
と言われるようになりました。
また、18年間の生産技術の経験を生かせば、私でも高い給与水準で再就職できるのではという思いもありました。
私は再びものづくりの仕事に携わりたいと考え、一般雇用での就職活動を始めました。
一般雇用を目指してどのように就職活動を進めたのかについては、こちらの記事で詳しく書いています。
病歴は隠さずオープンにした
私は一般雇用を選びましたが、病歴は隠しませんでした。応募時に転職エージェントから企業側に伝えてもらうようにしていました。
正直に伝えようと思った理由は、再発を繰り返してきた経験があったからです。
もし病歴を隠して入社した場合、
- 通院の相談がしづらい
- 体調悪化時に理解を得にくい
- 常に隠して働くことになる
という不安がありました。
そのため面接では、
- うつ病で休職と退職を経験したこと
- 就労移行支援に通ったこと
- 現在は体調が安定していること
- 再発防止のために取り組んでいること
を正直に伝えました。
もちろん不安はありました。
「病歴を話したら不採用になるのではないか」
と思ったこともあります。
しかし、自分を偽って働き続けることのほうが怖かったのです。
現在は一般雇用で働いている

最終的に私は精密機器メーカーの生産企画職として再就職しました。
現在は一般雇用で働いています。
病歴をオープンにしたことで、
- 通院について相談しやすい
- 無理をしすぎない働き方ができる
- 必要な配慮をお願いできる
という安心感があります。
もちろん仕事には責任があります。
一般雇用だからこそ求められることもあります。
それでも、自分で選んだ働き方だからこそ納得して働けています。
無職期間から再就職までの流れや、社会復帰までに経験したことについては、こちらの記事にまとめています。
どちらが正解かではなく、自分に合う働き方を選ぶことが大切
障害者雇用を検討したことは決して無駄ではありませんでした。
もし当時の体調が今より悪かったなら、私は障害者雇用を選んでいたと思います。
実際に検討したからこそ、
- 自分の体調と向き合えた
- 働き方を考えることができた
- 焦らず判断できた
- 納得して一般雇用を選べた
と感じています。
障害者雇用が正解というわけでもありません。
一般雇用が正解というわけでもありません。
その時の体調や状況によって、最適な選択は変わります。
何より自分の健康面を一番にしてください。
まとめ
40代でうつ病により退職した私は、障害者雇用を真剣に検討しました。
しかし最終的には、
- 就労移行支援で体調が安定した
- 経験を生かした仕事をしたかった
- 病歴をオープンにして働きたかった
という理由から一般雇用を選びました。
現在は一般雇用で働いていますが、病歴は隠していません。
もし今、
「障害者雇用と一般雇用のどちらがよいのだろう」
と悩んでいる方がいるなら、焦って結論を出さなくてもよいと思います。
大切なのは、周囲の意見ではなく、自分の体調や価値観に合った働き方を選ぶことです。
私は結果として、現在勤務している精密機器メーカーに一般雇用で採用されました。
病歴を伝えることには不安もありましたが、私自身はオープンにしたことで安心して働けていると感じています。