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心配性の性格とうまく付き合って生きるための考え方|『図解版心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』(斎藤茂太)【書評】

2021/07/07

この記事では、斎藤茂太さんの著書『図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』の紹介、読んだ感想をまとめています。

私がこの本を読もうと思ったきっかけは、過度な心配性から不安ばかり感じて生きづらい性格を、この本を読めばなおせるのでは、と考えたからでした。

私は小さいころから事あるごとに「どうしよう」の一言が、自分でも意識せずにふと口からこぼれています。

こんな口ぐせなので、そこから湧いてくる感情はいつも不安でした。

ウジウジ考えてしまう自分がずっとイヤで、そんなときにこの本に出会いました。

心配性な性格を何とかしたいと思っている人は多いと思います。

『図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』は以下に当てはまる方にオススメしています。

  • つい、悪いことが起きたらどうしよう!?と思ってしまう人
  • 自分に自信がなく、うまくいかないことをイメージしてしまう人
  • 他人の目や評価が気になって、行動が起こせない人

少しでも「読んでみたいかも」と思った人は、ぜひこの後の概要や感想もチェックしてみてくださいね。

『図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』本の概要

★“心の名医”モタさんの今日からできる、『やさしい習慣術』

★何度も読み直したいとの声続出! 精神科医 斎藤茂太がお届けする心の処方箋

★なんとなく毎日がうまくいかないと感じるあなたへ。クヨクヨ系がワクワク系に変わる思考法!!

■心配性の原因がわかれば、前向きになれる

■厳しい現実も、「笑い話」にすれば受け容れやすい

■「他人の目」が気にならなくなる5つのレッスン

■「マイナス思考」と上手につき合う3つのステップ

■「人づき合いが不安」な気持ちにサヨウナラ

■すべて「人生80%主義」のすすめ

■心配事をため込まない2つの発想法

■すぐにできる、心配性を寄せつけない生活術

(引用:BOOK データベース)

『図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』は2017年8月1日にゴマブックスから出版されました。

著者の斎藤茂太さんは2006年に亡くなられているので、生前の著書の図解版としての再出版ということになります。

ページ数は200p、私は3時間程度で読み終わりました。

著者 斎藤茂太さんの紹介

斎藤茂太さんは医師で作家

斎藤茂太さんは多くの悩める人を勇気づけた「心の名医」と呼ばれた精神科医です。

モタさん(名前はしげたさん)の愛称で親しまれました。

日本精神病院協会の名誉会長などを務めながら執筆や講演活動もおこない、90歳で亡くなられるまで生涯現役を続けられました。

旅行好きでも知られ、1973年に会長として発足した日本旅行協会では、斎藤茂太さん没後の2016年に旅にかかわる優れた著作を表彰する「斎藤茂太賞」が創設されています。

2018年の第3回は、オードリーの若林正恭さんが受賞しています。

斎藤茂太さんの著書紹介

斎藤茂太さんは、心や家族、幸せ、生き方、勇気などの心理をテーマ多くの執筆をしています。

『心の掃除の上手い人下手な人』『くよくよしない人の頭のいい習慣術』『精神科医モタ先生の心が晴れる言葉』など数々の著作があります。

私は今回初めて斎藤茂太さんの本を読んだのですが、これらも機会があったら読んでみたいと思います。

『図解 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』感想

心配性とうまく付き合う
dana279によるPixabayからの画像

心配性には、「悪い心配性」と「良い心配性」がある

本書では、心配性の性格自体を悪いとは言っていません。

私はずっと心配性であることが生きづらさの原因だと思っていましたが、そうではありませんでした。

本書ではそういった「心配性でつらい」が「心配性でも大丈夫」と思えるようになる考え方を教えてくれます。

「悪い心配性」とは、「自分が劣等感を感じてしまう」、本人にも周囲にも何のメリットもない心配性。

「良い心配性」とは、「前向きな行動につなげる」ことができる心配性。

私は前者の心配性に当てはまっていました。

同じ心配をするなら、良い結果が得られる方が良いですよね。

「良い心配性」になるには

「悪い心配性」の特徴として、考えてもムダな事を心配している、というのが挙げられます。

ムダな心配をするのではなく、考え方を少し変えることで、「良い心配性」になることが出来ます。

例えば、起きてしまった失敗に対して、「怒られたらどうしよう」とか「どうやって言い訳しよう」とか心配するのではなく、失敗を反省して「次にどう生かす」かという意識を持つのが「良い心配性」の考え方です。

心配はするけど、そこで立ち止まらない、ということですね。

心配性の性格とうまく付き合う

私はずっと、「心配性をなおしたい」と思っていました。

でも心配性の性格とうまく付き合うことを本書では推奨しています。

自分の性格はそのままで良い、と言ってもらえたことにとても安心しました。

「心配だから、やれるだけのことはやっておこう」と考え、失敗しないように努力する。

将来を心配しても、その時になってみないとわからないのだから、「現在」にとどまってウジウジするのではなく、目標や夢を実現するための行動をとる。

立ち止まらずに、いまを工夫して生きるということが、心配性の性格とうまく付き合う方法だと、理解できました。

おわりに

斎藤茂太さんの著書『心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』の紹介、読んだ感想をまとめていきました。

少しでも本書に興味を持っていただけたら嬉しいです。

心配性とうまく付き合って生きていく、という考え方がとても新鮮に感じました。

あなたの感想もぜひ聞きたいです!

最後まで読んでいただいてありがとうございました!!

  • この記事を書いた人

むんちゃ

40代男性。東京都在住。自動車メーカーに18年勤務後、ゲーム機メーカーに転職しました。

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